本日は東京芸術座というところで、ワークショップに参加して参りました。
今回は、ロシアから女優さんを客演で御呼びしての稽古の合間に、一緒に作品に触れさせていただける、貴重なワークショップ。
演技指導が非常にシステマチックに、そして、洗練された環境で教えられている国、ロシア。
そこの役者さんとの共演、または同席出来る環境。
それは、英語以上に厚い言葉の壁もある状態で、とっっっっっっっても有難い機会です。
しかも私は何故か最近、チェーホフとシステマが大好きです。
ロシア流のアプローチ法を直接役者さんにシェアしていただけるのは、本当に興味深い時間でした。
実際、沢山の学びがありました。
日本人の役者が抱える特有のとある悩みは、ロシア演劇界では、役者が役に取りかかる初歩段階でぶつかる悩みである、つまり、問題ではなくステップである、とか、
役をよく見せようとして取り組むのではなく、作品をよく見せようとして取り組む、とか、
注意をどこへ向けるか、とか、
これ以上書くとマニアックすぎると思うので、この辺にしときますが、とにかく、
科学的で、柔軟で、大人。
10年後、習得していたいスタイルを持っている人に出会えたんだな、と思いました。
どこへ行っても、だれとでも。
これを私の師はプロの条件としていますが、まさにこういう役者さんのことを言うのだな、と思いました。
もちろん、ロシアだっていろんな気質の役者さんがいらっしゃいますが、だからこそ今回、この女優さんのワークショップに出れてよかったと思います。
8月2日にもう一度ワークショップがあります。楽しみです。
イリーナさんと言います。
写真は無表情に見えますが、愛にあふれる、素敵な女優さんです。
イリーナさんの出演される公演、ぜひご覧下さい。私ももちろん行きます。