御陰様で石巻へ行ってくる事ができました。
みなさま、応援、ご協力ありがとうございました。
絵本語りとして、直樹さんと二人で何度か足を運ばせて頂いていましたが、今回はそんな活動を応援してくださっていた方々にお誘い頂いて、とても心強い、チームでの東北行きとなりました。
今までの葛藤が、やっと報われた、とても充実したひとときとなりました。
私としては、私が救われた旅でした。
どこへ赴いても、行けてよかった、という気持ちは勿論ありますが、役者に出来る事は本当にあるのだろうか、という問いかけばかり残り、自分の持って行く作品や、空回りする想いや、おこがましいのだろうかという葛藤に、潰されそうな気持ちもありました。
今回は、朗読自体を大人向けに設定しての宣伝をし、役者3人とギターという構成、そして、何よりも出張カフェの一環として『宣伝をして下さる』人がいらした事。
やっぱり、一人より二人、二人より・・・・という気がしました。
全ての人に、私が救われた旅でした。感謝です。ああ、泣きそう。
さて、どんな旅だったかもちゃんと報告しましょうね!
土曜日の早稲田大学のレクチャー後、みんなで早稲田に集合!
今回のメンバー紹介!
☆ほぼ、4分の3の路を運転し続け、更に、早稲田、石巻でギターを弾きまくって下さった、直樹さん。
☆早稲田の講義の途中から参加し、撮影をし続けてくれた、太朗ちゃん。
☆『走れメロス』のメロス役を引き受けてくれた、ジュンペイくん。
☆同じく『走れメロス』で、私とともにナレーションとその他の役、そして私の至らぬ事務作業のフォローをしてくれた、妹の夢。
☆そして私
の5名です!
2人より5人!これは最強です。
さっそく早稲田の「キッチン南海」で腹ごしらえ。揚げ物が、胃がもたれない、奇跡の食堂。美味。
そしていよいよ高速に乗り、今日の宿、岩手県一関市へ!
高速に乗るも、東北に行けば行くほど悪天候。
大雨の中、濃霧の中、高速を走りつづけるのは、とてもいい経験になりました。
直樹さん、私、夢の3人で運転を交代しつつ、やっとホテルに着いて寝たのは2時。
お疲れさまでした。
翌日は9時にホテルを出て、いよいよ石巻へ!11時、開成13仮設住宅団地に到着です。
集会所は、意外と小さな子どもたちの遊び場となっていて、元気な子どもがお出迎え!
先に到着していた、カフェフルークの高岡さんや、そのお仲間とも合流!
5人より8人!ということになりました。
子ども、といったら、太朗ちゃんです。彼は学童保育職員なので、太朗ちゃんに安心して子どもを任せ、準備にとりかかります。何気にジュンペイくんも子どもに人気。これで更に安心です。
搬入が終わると、先にラーメン屋で腹ごしらえ。中村さんに前日頂いたカンパで美味しく頂きました。ありがとうございます。
そして13時から、まずはカフェがスタート。地元のボランティアのかたが、メガホンを持って、団地に宣伝に回って下さいました。なんて嬉しい。掲示板にもわたしたちのチラシが貼られています。
子どもたち用の小さなテーブルセットもあり、子どももやる気です。
「こーひーくださーい!」「じゃあ、ぼくはみるくじゅーすください!」とすまし顔で注文です。急いでジュースを買って来てもらい、子どもたちもカフェを楽しんでます。
団地の方々も、続々と集まって下さいます。
震災当時のお話しをして下さる方も。とても貴重なお話しです。
笑顔だけど、でも、その中に、とても大きな悲しみや、憤りや、いろいろかかえていらっしゃるのが垣間見えます。それでも、私達に話してくださる、その優しさに感謝です。
団地は抽選で入られたそうで、必ずしも同じ地域のお友達が多いとも限らないようでした。 東京はいろんな出身地のかたが集まる土地なので当たり前の事も、東京以外ではそうではない、という常識を改めて実感しました。地域のつながり方が全然違うんですよね。
だから、同じ地域から来た人は大切なお友達のようでした。
ちらりほらりとお話しを伺っているうちに、カフェは満席に!
お菓子屋お茶も美味しいと、喜んで下さってます。
いよいよ直樹さんのギターが始まりました。
生演奏にみなさん嬉しそうなお顔で聴かれています。
そして朗読。
始まると、ピタっと皆さんの耳がこちらに。目をとじて聴いている方、今日のプログラムで、私達のプロフィールを観ながら、聴いてる方、みなさん、それぞれに物語を楽しんでくださいました。終ってから、キラキラした目で良かったです!と感想を伝えて下さった方もいました。
会が終わると、チラホラ残って下さる方が。地元のボランティアの方と一緒に、今の現状の厳しい一面や、あの日、あの頃の未だ癒えないつらい思い出のお話。
私達一人一人の目を見ながら、貴重なお話しをして下さった方がいました。そこにそっと寄り添う人たちがいました。
震災が心に作った爪痕は、まだかさぶたにもなってない。路が出来たら、がれきが消えたら終わりじゃない。
毎年毎年、新しいストレスが被災地の皆さんを襲っています。
最後まで居れないから、と手作りのミサンガをプレゼントして下さった方がいました。
被災地の皆さんの心に、一瞬でも安らぎが訪れる事を祈って、つけさせて頂こうと思います。
撤収後は、大川小学校、雄勝、女川を回りました。
大川小学校と雄勝では、ボランティアさんがガイドをしてくださり、メディアでは報道されない事実も実感させて頂きました。
その場所その場所が、私達が訪れる事を受け入れてくれた。その事に深く感謝です。
「やっぱり、ここに立たないとわからない事があるんですよ。だから、ここに来て欲しいんです」と、案内してくださったボランティアのかたがおっしゃってました。
一年に一度でも、ぜひ東北に足をのばしてみて下さい。
私も、行ける範囲でまた訪れたいと思います。
今回同行してくれたメンバー、さそってくださった高岡さん、現地で準備をしてくださった、自治会長さん、ボランティアさん、会場に来て下さったみなさん、そして、私達にカンパをしてくださった皆さんに深く感謝します。
ありがとうございました。