2011年12月5日月曜日

福島県三春町でお楽しみ会をしてきました!2



夜は三春の里田園生活館というという宿泊施設のコテージに泊まりました。
このコテージの敷地にも、向かい合わせに木造の仮設住宅が並んでいます。
皆さん、プレハブを想像されるかもしれませんが、木造の仮設集合住宅も時々見かけます。



夜も更けて、寝床につくと、窓の外から、風の音、木の揺れる音がゴーゴー聞こえてきます。
ああ、地球の息吹だなぁ、久しく聞いてない音だなあ、と、まるでお母さんのお腹の中にいるように、眠りにつきました。


翌日は快晴!風は相変わらず強めですが、気持ちよい青空でした。
柿の橙も空に映えます。
 集会所にもお日様が当たりました。
さて、2日目朝の会。

お客さんがまた10人くらい集まりました。
今度は子どもも一人来ました!ありがとう!
そして、絵本もギターも、落語も昨日より更になじんでいきます。

終わってからの茶話会も、皆さん、大変だと思っている事など、いろいろお話ししてくれました。
貴重なお話しです。
葛尾村が全村避難になったのは、3月14日だったそうです。
そこからしばらくは体育館などで転々と生活し、そして5月とか7月から今の仮設に住まわれているそうです。
お歳を召した方にとって、地震の際に『動く』ということが一番の危険。足腰が弱いから、折れるかもしれない、と。
だから、3月11日は夕方迄、すぐ近くの家にすら帰れなかった、なんて話しもありました。
前の避難所で風邪が全く治らなかったのに、今のところに引っ越したらすぐ治った、と言うお話しもありました。多くの人とひとつの空間で過ごす事は、空気も汚れてしまうんですね。それが、個別の空間が持てて変わった、と。

お年寄りの方は、人と近所で生活出来る環境が出来て嬉しい方もいらっしゃいます。
何かあった時、やはり心強いようです。

村に帰りたいけど、帰れないとか、いや、もう帰る場所ではない、とか、入り交じる想いも口口に話して下さいました。

終わってから、そんな話が聞けたと言う事は、昨日より会が皆さんの心を動かせた、ってことだと思います。

落語は毎回ちがうお話しをやって下さるので、それを楽しみに、「また午後も来ます!」と言って下さるかたもいらっしゃいました。

さて、最終回。

お客さんの数は7人。
それでも、また新しい方が来て下さってます。有難い事です。

小さい会でしたが、歌声も、笑い声も、十分大きい会でした。

終わってから、また交流会も深まりました。

「仮設に来てから、こんなに笑った事なかった。声が隣に響いてしまうので。」
とおっしゃった方は、それを感じさせないくらい、元気に笑っていました。
満面の笑みを浮かべて、「来てよかったです・・・」とおっしゃって下さった方は、午前も午後も来て、午後には、手作りのたくあんや、フクロウの置物、手編みのマフラー迄、お昼の時間にさっとこしらえてプレゼントして下さいました。

しかも紙袋まで手作り!



 「来て、良かったです」
その一言が、嬉しかったです。よかった、と、何か救われたような気がしました。

見ててもはっきり分かるくらい、若い人がなかなかいません。
こうゆう、ゆっくりお茶をすすりながら交流を楽しむ時間を持てて、良かったと思います。
現地で繋ぎ役になってくれた下枝さん、そして、チャリティーのライブに、東京、長野、千葉で来て下さったみなさん、そして来れなくても応援し続けて下さっている皆さん、本当にありがとうございます。
今週は岩手釜石へ行きます。

また報告します!

福島県三春町でお楽しみ会をしてきました!1

12月3、4日の週末に、福島県三春町の仮設集合住宅地にて、お楽しみ会をしてきました!

初日は、14時から1回

日曜日は10時からと14時からの2回、
全部で3回やらせて頂きました。

三春町には葛尾村(かつらおむら)という、20〜25キロ圏内の村の方々が、全村避難して、9カ所の仮設住宅地に住まわれています。
地区ごと移った方もいれば、お隣さん達ともバラバラにされて、引っ越された方もいるそうです。

全部の地域を回れずとも、何カ所か回れればよかったのですが、村役場の方のご都合で、貝山という地域の集会所をお借りして、そこで3回、やらせて頂きました。
さて、準備です!

そして、一回目の絵本語り!おばあちゃん達に届くかな??



このあとに、直樹さんのギター演奏、そして皆で歌を歌いました。
ここで一度休憩して、さあ、落語です!私も楽しみ!



 さん若さんの軽快な小話にみなさん、ケタケタと笑っています。


 そして、終わってからは、編み棒や、毛糸の子供用帽子、絵本の余り紙で作った封筒を好きなだけ持って帰っていただきました。
交流の茶話会も、テレビでしか見てない落語や、私達の絵本語りなど、初めての体験です、、、というお話しを聞いたりして。

 終わってから、明日の演目をちょっと変えよう、なんて作戦会議。落語が終わって、リラックスモードのさん若さん。

歌の歌詞をホワイトボードに書き続ける直樹さん。

編み棒は持ってきた量の半分以下に減っていました。


封筒も気持ち減ったかな?

一日目、手探りの会は無事終了して、宿へ戻ったのでした。。。