2月8日、父と妹と朗読会をしました。
小さな会場での朗読会、父の知り合いだけでいっぱいになる予想でしたので、家族ごとご縁があって、会場の鴨居に近いかたのみにお声かけさせていただきました。
および出来なかった方が多々いまして、こちらも歯がゆい限りでしたが、本当に申し訳ございませんでした。
さて、会場である『武宮』にて行われた、『武宮特別朗読会』、題して、春口明朗一座朗読会、おかげさまで盛況に幕を閉じました。
14時の回は、お客様に申し訳ないほどの大入りで、ぎゅうぎゅうのお席の中みなさまご鑑賞くださり、本当にありがとうございました。
なんと、入りきれなくて夜の回に再び来てくださる方もいたほどでした。
ありがとうございます。
そして、程よい埋まり具合の17時の回も、皆様楽しんでいただけたようで、安心いたしました。
実は14時の回終了後に、父が高血圧の影響で首にある梗塞が痛み始めまして、17時は出来るかな?やっても救急車をいつでも呼ぶ覚悟かな?
と思っていました。
長年に渡り、父の大げさな病状の訴えにうんざりしている私には何の同情心も生まれないのですが(そもそも腹筋使わないで声を出そうとするから首肩がこわばる)、心優しい妹が、一生懸命父の首をほぐしてあげて、何とか17時の部に突入。
父も力むのが怖かったようで、やっといい塩梅に力みがない話口調になれた、という、むしろプラスな展開となりました。
作品は
『回転扉』 浅田次郎原作「月下の恋人」より『回転扉』
朗読:春口明朗 春口ゆめ
『父と暮らせば』 いのうえひさし原作
朗読:春口明朗 下館あい 春口ゆめ
でした。
『回転扉』は、なんとも不思議な物語。ある女優が語る、運命の転換期に必ず起こる出来事・・・。独特な世界観が、ゆめに合う気がして、私が選びました。
『父と暮らせば』は、父の希望でやりました。これは、戯曲、お芝居の台本です。
台本を朗読にする、というのはちょっとややこしくて、芝居感が濃すぎると、見てる人は台本が邪魔に見えます。そのさじ加減を工夫しながらの朗読でした。
昭和23年、戦後3年後の広島に住む娘の元に訪れる、父親の幽霊。その二人のやり取りのお話です。
とてもいい作品で、2作朗読が終わると、最後に武宮オーナーの挨拶があるのですが、感動しすぎて、挨拶できない、という事態に陥りました。14時の回はひたすらお辞儀をして、御礼を示させていただきました。
17時の回はそういうこともあるかと、父にもしものときは最後の挨拶をするように伝えましたが、父も気づくと燃え尽きており、これはいかん、と私が挨拶させていただきました。
それだけ、全力投球の作品でした。
そこにこめられた父の想い、娘の想い。
それをやらせていただいた身の上として、言葉にこめられた思いを大事に暮らしたいと想います。
中学の恩師が来てくださいまして、広島のご出身とのことで、実際に自分の友人が何人もピカでなくなってたり、ガラスの破片がまだ体に入ったまま生きている方がいることなども話してくださいました。
戦後3年。そのリアリティはむしろ今のほうがあると思います。戦争はなかったものの、自然災害の数々。その方たちの想いには到底かないませんが、想像力をフル回転にして、敬意を払ってやらせていただきました。
写真をまったく撮らなかったので、言葉だけで申し訳ありません。
今後とも、父、妹ともにどうぞよろしくお願いいたします。
ご報告と、お礼に。
小さな会場での朗読会、父の知り合いだけでいっぱいになる予想でしたので、家族ごとご縁があって、会場の鴨居に近いかたのみにお声かけさせていただきました。
および出来なかった方が多々いまして、こちらも歯がゆい限りでしたが、本当に申し訳ございませんでした。
さて、会場である『武宮』にて行われた、『武宮特別朗読会』、題して、春口明朗一座朗読会、おかげさまで盛況に幕を閉じました。
14時の回は、お客様に申し訳ないほどの大入りで、ぎゅうぎゅうのお席の中みなさまご鑑賞くださり、本当にありがとうございました。
なんと、入りきれなくて夜の回に再び来てくださる方もいたほどでした。
ありがとうございます。
そして、程よい埋まり具合の17時の回も、皆様楽しんでいただけたようで、安心いたしました。
実は14時の回終了後に、父が高血圧の影響で首にある梗塞が痛み始めまして、17時は出来るかな?やっても救急車をいつでも呼ぶ覚悟かな?
と思っていました。
長年に渡り、父の大げさな病状の訴えにうんざりしている私には何の同情心も生まれないのですが(そもそも腹筋使わないで声を出そうとするから首肩がこわばる)、心優しい妹が、一生懸命父の首をほぐしてあげて、何とか17時の部に突入。
父も力むのが怖かったようで、やっといい塩梅に力みがない話口調になれた、という、むしろプラスな展開となりました。
作品は
『回転扉』 浅田次郎原作「月下の恋人」より『回転扉』
朗読:春口明朗 春口ゆめ
『父と暮らせば』 いのうえひさし原作
朗読:春口明朗 下館あい 春口ゆめ
でした。
『回転扉』は、なんとも不思議な物語。ある女優が語る、運命の転換期に必ず起こる出来事・・・。独特な世界観が、ゆめに合う気がして、私が選びました。
『父と暮らせば』は、父の希望でやりました。これは、戯曲、お芝居の台本です。
台本を朗読にする、というのはちょっとややこしくて、芝居感が濃すぎると、見てる人は台本が邪魔に見えます。そのさじ加減を工夫しながらの朗読でした。
昭和23年、戦後3年後の広島に住む娘の元に訪れる、父親の幽霊。その二人のやり取りのお話です。
とてもいい作品で、2作朗読が終わると、最後に武宮オーナーの挨拶があるのですが、感動しすぎて、挨拶できない、という事態に陥りました。14時の回はひたすらお辞儀をして、御礼を示させていただきました。
17時の回はそういうこともあるかと、父にもしものときは最後の挨拶をするように伝えましたが、父も気づくと燃え尽きており、これはいかん、と私が挨拶させていただきました。
それだけ、全力投球の作品でした。
そこにこめられた父の想い、娘の想い。
それをやらせていただいた身の上として、言葉にこめられた思いを大事に暮らしたいと想います。
中学の恩師が来てくださいまして、広島のご出身とのことで、実際に自分の友人が何人もピカでなくなってたり、ガラスの破片がまだ体に入ったまま生きている方がいることなども話してくださいました。
戦後3年。そのリアリティはむしろ今のほうがあると思います。戦争はなかったものの、自然災害の数々。その方たちの想いには到底かないませんが、想像力をフル回転にして、敬意を払ってやらせていただきました。
写真をまったく撮らなかったので、言葉だけで申し訳ありません。
今後とも、父、妹ともにどうぞよろしくお願いいたします。
ご報告と、お礼に。