本日は月船ピエタにご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。
小説に出てくる、国立、一橋大学のすぐそばの『月船』。
ピエタは『月のしずく』という、どの物語にも月の出てくる短編集の一遍なので、これほどの条件の中で出来たことは、ものすごい喜びでした。
喜び勇んで芝居が力まないように、普段とはちがった心構えで臨みました。
こんなことを言うのは何ですが、
途中、ピエタ像の描写のシーンを朗読していた時、明るい光が降りて来たような気がしていました。わたしは、ピエタのマリア様の光が降りてくれたような気がして、そこから、さらに気持ちよく押し出されるように物語が進んでいきました。
終わってみると、月船の奥さんも、マリア様が途中で降りて来たね、とおっしゃって下さって、やはりそういう感じだったんだなあ、と思いました。
あいちゃんを通して光が降りて、皆さんに広がっていった。あいちゃんは光の通り道になれたんだね、成功したね、と、おっしゃって下さって、更に、
この朗読会は、『祈り』なんだよ。あいちゃんは朗読という形で『祈って』る。
人が許し合える心になれるように『祈り』、それが皆さんの心に広がっていってるんだよね。
と話して下さいました。
嬉しい表現だなあ、と思いました。
そうそう!祈ってます。そういう感じです、そういう表現の仕方があったんだな!
と思いました。
それは歌手の方の歌声が天まで届いてるような、ダンサーの踊りに、もはや祈りを感じるような、そういう表現と並べて頂けたのだと、とてもとても光栄な気持ちになりました。
改めて、新しいピエタが始まった気がします。
今日一緒に心をふるわせてくれた皆様、そして、来れなかったけど、想いを馳せて下さった皆様、本当にありがとうございました。