2015年10月25日日曜日

家族の時間。

今日は、祖母の17回忌でした。

みんなが絶賛するほどに鮮やかに天国へ旅立った祖母。その日から16年が経っています。

おばあちゃんと私が一緒に暮らした時間は、1年とちょっとだったと思います。
おばあちゃんが九州から来て間もなく、わたしは一人暮らしを始めることにしたからです。
「あいちゃんはえらかね~。本なんか歳とってからいくらでも読める、やってみたいことやるのは今しかないからね。」
と、家を出て、自立を始めようとしている私を褒めてくれました。

おばあちゃんが亡くなったとき、役者の養成所にいた私は、役者に忌引きはない、という養成所の方針に従い、お通夜だけ行って、授業がある昼間のお葬式には行きませんでした。

「役者になるっていうのは、こういうことがこれからもあるってことよ。」 
母にも念を押されました。

その道で生きていく覚悟をまざまざと感じた出来事でもありました。

そんなおばあちゃんの法名は、 釈慶縁(しゃくきょうえん)といいます。
縁(えにし)を慶(よろこ)ぶ
という意味です。

わたしはこのおばあちゃんの法名が大好きです。

今日も法事という席で、久しぶりに会えた従兄たち、そして、親戚のおじ、おば。

今もこうして会える縁のなかで、いろんなお話をして共有できたのは、間違いなく、おばあちゃんのお引き合わせです。

そして、久しぶりに両親と妹と4人だけでお茶をしました。
元々人の出入りが激しい実家、家族だけでいる時間なんて昔からほとんどなかったですが、今日はまたとても久しぶりに感じました。

そんな久しぶりの時間は、お互いの芝居や、シャンソンの歌の話であっという間に過ぎました。4人とも何かしら活動してる、春口家。
家族で芝居談義に花が咲くとは、本当にありがたいことです。

両親の健康と、活躍に安心したり、感心したり。
妹の活躍に刺激をもらったり。

貴重な家族の時間を過ごせた一日でした。

おばあちゃん、ありがとうございます。