2010年5月19日水曜日

少しずつ

ゼルダの動画の再生回数が上がっています。
普通の人気動画に比べれば僅かですが、私には本当にありがたい。

みなさんありがとうございます!見てくださる方がいて何ぼです。感謝。

この作品の説明をしていませんでしたね。
『ゼルダ~最後のフラッパー~』は、20年代アメリカで、とてもバブリーな時代の先駆者となった、スコット・フィッツジェラルドの妻、ゼルダ・フィッツジェラルドの話です。実在の女性です。
フラッパーとは、おてんば娘のことで、ゼルダは元祖おてんば娘、今でいえばちょっと変わったことする女の走りのようなカリスマ的存在わけです。
スコットは小説家で、有名な作品は、『華麗なるギャッツビー』というハリソン・フォード主演の映画になったものです。
そして、この舞台は、7年前に先立ったスコットに精神病院に入れられたままのゼルダが、自分の生涯を振り返っていく話。そしてそして、実は、この日の夜に彼女は病院の火事により、亡くなられます。そう、これは彼女の生涯最後の日です。
『ゼルダ』は舞台が精神病院だから暗いお話なイメージが強いかもしれないですが、
ゼルダのいろんな面がさらけ出されるので、シーンシーンで楽しめると思います。
何より希望があります。そして今改めて観ていると、ゼルダの発言は真髄をついている所があります。今の方がハッとしたり、グッと来たりしてます。

この公演中に撮影してくれた、たけしさんの配慮で、この舞台は『寄り』のカメラの映像が残りました。
『寄り』と『引き』の映像でお楽しみいただけます。
結果、桟敷席の迫力でビデオをお届け出来るのがとてもうれしいし、舞台のよさがあまり色あせずに残せた勝因のような気がします。

ゼルダパワーは、インド並みに一筋縄には事を運ばせてもらえず、何度もやり直しながら、もうじきDVDが完成しそうです。4年越しの子供との再会のような気分です。

この作品、制作側の役者はじめ、スタッフ全員が、この作品がとても好きでした。
だからカメラマンも丁寧に撮影してくれたし、衣装も照明も音響も、みんな芝居心をいっぱい込めて仕事をしてくださいました。そのエネルギーが映像からもジンジン伝わってきました。

ときどき、なぜ一人で芝居をするのですか?と聞かれます。
私は、いろんな人と芝居するのも好きだし、一人も好きです。

でも、本当に一人では芝居は出来なくて。必ず、演出やスタッフさんがいます。
そして、必ず、お客さんがいます。

だから、一人芝居は一人じゃないのです。

寂しくもないです。

皆でやっても、一人でやっても、好きですし、楽しいです。


だから、時々、自分のお客さんと、私、という空間を作らせていただいています。

全国にわずかひと握り、私を好いてくださる、その人たちのために。
もちろん、これを機に好いてくださるかもしれない人のためにも。

どうぞよろしくおねがいいたします。

今年も久しぶりに一人でがんばるかもです。