2013年6月17日月曜日

石巻へ行ってきました!









御陰様で石巻へ行ってくる事ができました。
みなさま、応援、ご協力ありがとうございました。

絵本語りとして、直樹さんと二人で何度か足を運ばせて頂いていましたが、今回はそんな活動を応援してくださっていた方々にお誘い頂いて、とても心強い、チームでの東北行きとなりました。

今までの葛藤が、やっと報われた、とても充実したひとときとなりました。

私としては、私が救われた旅でした。

どこへ赴いても、行けてよかった、という気持ちは勿論ありますが、役者に出来る事は本当にあるのだろうか、という問いかけばかり残り、自分の持って行く作品や、空回りする想いや、おこがましいのだろうかという葛藤に、潰されそうな気持ちもありました。

今回は、朗読自体を大人向けに設定しての宣伝をし、役者3人とギターという構成、そして、何よりも出張カフェの一環として『宣伝をして下さる』人がいらした事。
やっぱり、一人より二人、二人より・・・・という気がしました。

全ての人に、私が救われた旅でした。感謝です。ああ、泣きそう。

さて、どんな旅だったかもちゃんと報告しましょうね!

土曜日の早稲田大学のレクチャー後、みんなで早稲田に集合!
今回のメンバー紹介!
☆ほぼ、4分の3の路を運転し続け、更に、早稲田、石巻でギターを弾きまくって下さった、直樹さん。
☆早稲田の講義の途中から参加し、撮影をし続けてくれた、太朗ちゃん。
☆『走れメロス』のメロス役を引き受けてくれた、ジュンペイくん。
☆同じく『走れメロス』で、私とともにナレーションとその他の役、そして私の至らぬ事務作業のフォローをしてくれた、妹の夢。
☆そして私

の5名です!
2人より5人!これは最強です。

さっそく早稲田の「キッチン南海」で腹ごしらえ。揚げ物が、胃がもたれない、奇跡の食堂。美味。

そしていよいよ高速に乗り、今日の宿、岩手県一関市へ!

高速に乗るも、東北に行けば行くほど悪天候。
大雨の中、濃霧の中、高速を走りつづけるのは、とてもいい経験になりました。

直樹さん、私、夢の3人で運転を交代しつつ、やっとホテルに着いて寝たのは2時。
お疲れさまでした。

翌日は9時にホテルを出て、いよいよ石巻へ!11時、開成13仮設住宅団地に到着です。

集会所は、意外と小さな子どもたちの遊び場となっていて、元気な子どもがお出迎え!
先に到着していた、カフェフルークの高岡さんや、そのお仲間とも合流!
5人より8人!ということになりました。

子ども、といったら、太朗ちゃんです。彼は学童保育職員なので、太朗ちゃんに安心して子どもを任せ、準備にとりかかります。何気にジュンペイくんも子どもに人気。これで更に安心です。


搬入が終わると、先にラーメン屋で腹ごしらえ。中村さんに前日頂いたカンパで美味しく頂きました。ありがとうございます。

そして13時から、まずはカフェがスタート。地元のボランティアのかたが、メガホンを持って、団地に宣伝に回って下さいました。なんて嬉しい。掲示板にもわたしたちのチラシが貼られています。
 

子どもたち用の小さなテーブルセットもあり、子どももやる気です。
「こーひーくださーい!」「じゃあ、ぼくはみるくじゅーすください!」とすまし顔で注文です。急いでジュースを買って来てもらい、子どもたちもカフェを楽しんでます。

団地の方々も、続々と集まって下さいます。
震災当時のお話しをして下さる方も。とても貴重なお話しです。
笑顔だけど、でも、その中に、とても大きな悲しみや、憤りや、いろいろかかえていらっしゃるのが垣間見えます。それでも、私達に話してくださる、その優しさに感謝です。

団地は抽選で入られたそうで、必ずしも同じ地域のお友達が多いとも限らないようでした。 東京はいろんな出身地のかたが集まる土地なので当たり前の事も、東京以外ではそうではない、という常識を改めて実感しました。地域のつながり方が全然違うんですよね。
だから、同じ地域から来た人は大切なお友達のようでした。

ちらりほらりとお話しを伺っているうちに、カフェは満席に!
お菓子屋お茶も美味しいと、喜んで下さってます。

いよいよ直樹さんのギターが始まりました。
生演奏にみなさん嬉しそうなお顔で聴かれています。


そして朗読。

始まると、ピタっと皆さんの耳がこちらに。目をとじて聴いている方、今日のプログラムで、私達のプロフィールを観ながら、聴いてる方、みなさん、それぞれに物語を楽しんでくださいました。終ってから、キラキラした目で良かったです!と感想を伝えて下さった方もいました。

会が終わると、チラホラ残って下さる方が。地元のボランティアの方と一緒に、今の現状の厳しい一面や、あの日、あの頃の未だ癒えないつらい思い出のお話。
私達一人一人の目を見ながら、貴重なお話しをして下さった方がいました。そこにそっと寄り添う人たちがいました。

震災が心に作った爪痕は、まだかさぶたにもなってない。路が出来たら、がれきが消えたら終わりじゃない。
毎年毎年、新しいストレスが被災地の皆さんを襲っています。

最後まで居れないから、と手作りのミサンガをプレゼントして下さった方がいました。
被災地の皆さんの心に、一瞬でも安らぎが訪れる事を祈って、つけさせて頂こうと思います。

撤収後は、大川小学校、雄勝、女川を回りました。
大川小学校と雄勝では、ボランティアさんがガイドをしてくださり、メディアでは報道されない事実も実感させて頂きました。


その場所その場所が、私達が訪れる事を受け入れてくれた。その事に深く感謝です。

「やっぱり、ここに立たないとわからない事があるんですよ。だから、ここに来て欲しいんです」と、案内してくださったボランティアのかたがおっしゃってました。

一年に一度でも、ぜひ東北に足をのばしてみて下さい。

私も、行ける範囲でまた訪れたいと思います。


今回同行してくれたメンバー、さそってくださった高岡さん、現地で準備をしてくださった、自治会長さん、ボランティアさん、会場に来て下さったみなさん、そして、私達にカンパをしてくださった皆さんに深く感謝します。
ありがとうございました。

早稲田で、ゲスト講師をしてきました♪

先日、6月15日に、早稲田大学にて、ゲストに呼んで頂きました! 早稲田大学教育学部「授業に活かす朗読講座」集中講義今年度第3回目。今日のテーマは「読み聞かせが教えてくれること」。
アナウンサーのかたや、プロの朗読家の方がいらしていた、前2回。
今回のテーマは「読みきかせ」です。

誰でもなかなか叶わぬ事ですが、『届けたいものを、届ける』ということを、読み聞かせを通しての、今回の大事な課題にしました。

『届ける』ことと、『発する』ことは、違います。
発するだけで満足している人を見ているのは、うっかりかっこわるく転んでしまった人を見てしまったくらい、見てる人が、恥ずかしいものです。やってる人より、見てる人がね。
なので、見ている人を辱めない事はとても大切だと思うのです。これは私の自論ですが。

どんな相手に届けたいか、届けるためには、どんな風に声を出せばいいのか、作品を通じてどんな想いを、届けたいのか。など、いろいろ声を出す前に話し合ったり、ウォーミングアップしてもらったりしました。

もちろん私達も、絵本を2冊、デモンストレーションでやらせて頂きました。
そのうちの1冊は、先生のご希望で、直樹さんのギターのみで!そしてもう一冊はいつものように、朗読とギターで。

今回の学生さんたちはラッキーです。
みなさん、グループごとに1冊の絵本読みきかせに挑戦してもらいましたが、各グループⅠシーンずつ、直樹さんにギターで音を入れてもらいました。

みなさん、どこに入れたら効果的か、ということも考えてもらいました。

ただ声を発するのではなく、作品がどうしたら効果的に伝わるか、その作品のいい所って何か、皆さんに考えてもらいました。

それ無しに気持ちよく声を出しても、『発する』事にしか結びつかないからです。

たとえ教師にならなくても、人は必ず人前で何かを伝えなければならない場面に出くわします。『届ける』意識を持つ事は、何をやっても大切な事なのです。

皆さん、消化不慮も何かと多い、課題盛りだくさんの授業でしたが、このフラストレーションで来月の発表会への意気込みに繋いで下されば、と思います。

授業の感想はまだ拝読してないので、また学生さんたちがどう感じたか、お伝えしたいと思います!

ゲストに招いて下さった、中村先生、そして、記録の撮影をしてくださった、太朗ちゃん、ありがとうございました!
グループワークは、うろうろ徘徊して、みなさんが何を汲み取ろうとしてるか観てます。

音を入れる箇所を相談中。直樹さん、忙しかったです!

時々、役としてどんな風に読んだらいいか、なんて質問もありました。


授業の間も、中村先生といろいろ気づきをシェアしたり。


直樹さん、各グループと真剣に共演してます。因にみなさんの雰囲気をキャッチしての即興演奏!

今回の消化不良をぜひ発表に生かして下さい!とお伝え中。

このまま東北へ向かう私達に、中村さんから応援カンパ!翌日に美味しいラーメンを頂きました♪ありがとうございました!