2011年10月27日木曜日

福島へ行きました

先日、相変わらずの日帰り強行プランで、福島へ行きました。
今回は心強い案内人つきです。
その方の実家は、葛尾村というところで、現在、全村避難をしています。
その仮設住宅のある三春という地域にまず行きました。
三春は、三春滝桜という立派な桜で有名な地域です。
その大きさ、私と比べて分かって頂けるでしょうか?
秋の桜を見上げながら、彼は言いました。
『田舎は一年中何か降ります。春には桜、夏は夕立ち、秋は落ち葉、冬は雪。』
自然を愛する人の心の豊かさを感じました。
三春にはかつて沢山の修行僧が来ていたそうで、美味しいけんちん汁に出会いました。

若い家族は福島を離れ、もはや消滅寸前の葛尾村。
まだまだ若いその案内人は、村を残していきたいと願っています。
村、という形で残らなくても、この村で育ったアイデンティティーをもって、移住の地で頑張って欲しいと。
その姿には、感情論ではなく、『土着』という、人の本能を垣間見た気がしました。そこには深い感謝と愛情がありました。
そんな美しい、
葛尾村へ連れていっていただきました。
田んぼは、雑草に覆われ、人気のない道に、空き巣防止のパトカーが巡回しています。
線量の高い地域なので、外ではマスクをします。
彼の実家へ行くと、偶然お父様にもお会いしました。
『マスクちゃんとしときなよー、ここは(線量)高いんだから。』
と注意されます。若い女性への気遣いにありがたさを感じました。
場違いなところでマスクをして、地元の方に嫌な思いをさせたくなかったからです。
家の中は、窓を閉めているので、湿気がたまるようでした。
更に移動を続けます。25キロ圏内の看板と出会いました。
つづく