時間はあっという間に過ぎ去りました。
無事にピエタの朗読会が終了いたしました。
来場を15人から20人で予測していたにも関わらず、思いの外の29名。
ゆとりある喫茶店の一室の予定が、まごうことなき立派な朗読会会場となりました。
ここはピアノのある喫茶店なので、こんな素敵なピアノさんがいます。
私も柳平さんも、ご機嫌になってしまいました。
さて、本番です。
2度目とはいえ、緊張します。今でも思い出しただけで緊張します。
平日の夜にも関わらず、びっしりの客席。
よかった。
それだけでまず一安心。
さあ、みなさんと、ピエタを創ろう。
沢山のお客さんに勇気をもらって、朗読会が始まります。
小説に出てくる、全ての登場人物が愛おしく、存分に彼らの想いを奏でていきます。
柳平さんのピアノも、心をどんどん伸びやかにしてくれます。
あ、また演奏がよくなってる。
私の朗読も調子が出て行きます。
客席から、しっかり物語に入ってくれているのが伝わります。
その小さなループを積み重ねて、無事にピエタが終わりました。
沢山のお客様が、雨で特に寒かった月曜日に、こうして来て下さったこと。
本当に本当に嬉しいです。皆さんが一緒にピエタの物語を、一人一人の心の中で楽しんでくれたから。
今回のお客さんは、終わった後、少し疲れたろうと思います。
いつもより大きな伸び幅でご自身の心を巧みに動かして、物語にのることは、とても疲れるのです。
それは心のストレッチをしたということ。だから、疲れても、気持ちよい。
それは藝術冥利に尽きるんですよね。
そのために藝術を使ってくれたら、私は嬉しいです。
あと、二人でいらっしゃるはずの方が、もう二人連れて来たよ、なんておっしゃって下さって、お客さんが増えたこと。
これほど嬉しいことはありません。
ご来場して下さったみなさま、本当にありがとうございました。
そして何より、来れなかったけど、成功を祈って下さった、来場と同じくらいの沢山の方々、
その方の祈りと優しさは、この朗読会に沢山のエネルギーを送って下さったと思います。
そのことにも深く深く、お礼申し上げます。
本当にありがとうございました。