2011年12月18日日曜日

イベント三昧

本日は、お陰様で昼間は楽しいリトルツリー本番、夜は先日福島へご一緒してくださった柳家さん若さん、紹介してくださった柳亭こみちちゃん、そして古今亭志ん八さんの『三日月』の会へ行って参りました。

さん若さんは、枕でも福島のお話しを織り混ぜて下さり感謝。

架け橋になってくれたこみちちゃんも、今夜から気仙沼市に向かい、日曜日に3回のお話しをしてくるのだそうです。

本当に皆さん、心意気のある方々で、今日は終わってからお誘い頂き、妹と一緒にご三方と宴をして参りました。
志ん八さんもとても優しい方で、三人のバランスのよさに気持ち良い時間を過ごさせて頂きました。

これからの現実的な問題と向き合っていく東北の方々に、ストレスを笑って発散してもらいたいし、これからこそ落語も是非回ってきて下さい、なんてお話しもしつつ、あっという間の楽しい時間でした。

リトルツリーも、想像以上のお客様が来てくださり、
『全国でやってください』なんて笑顔で感想をお話ししてくださる方もいらして、とてもうれしかったです。

リトルツリーには、火事のシーンがあるため、まだ東北は難しいのですが、時が許されれば、いつか東北でもやりたい、本当にいいお話しだと思っています。
本日、ご来場してくださった皆さま、そして祈りやエネルギーを送ってくださった皆さま、お陰様で素敵な一日となりました。
ありがとうございました!

2011年12月14日水曜日

更年期障害と、発達障害

今日はいつもお世話になっている、国立にほどなく近い国分寺のHair+Cafe縁の、『えんがわサロン』という企画に初参加してきました。

ここでは、主催のゆかりさんを筆頭に、発達障害と向き合い、社会の中でどんな関わりをしていくかをいろんな視点から考えてシェアしています。

私の家族は、私を含め、軽く発達障害の傾向があります。
おそらく、診断で判定されるほどではありませんが、障害だと気づかない頃は、本当に親から愛されていないのだと、何度も苦しんでいました。
それが、障害だと分かって、やっと理解出来るようになったことがいくつかあるのです。

そのきっかけをくれたのは、縁のゆかりさんでした。
ご本人がいろいろ乗り越えた結果、明るく体験談をシェアしてくれて、たくさんのヒントをもらったのです。

人ごとのようで、発達障害は、すごく身近な障害です。
その身近さは、日本で見かける外国人より身近なんではないかと思います。
私もまだまだ勉強中なのですが、とてもさりげなく、しかし、ちょっと変わってる人、くらいに見られてしまうことが多い為、発達障害の人にとって、何が困難なものなのか、認知度が広がるといいよね、なんて話を今日はしました。

私は、それは、更年期障害みたいな、認知度があって欲しいものだと思うのです。
重度によっては、立派な障害者でもあるし、軽い場合は、本当にささやかなすれ違いとなってしまうものでもあるのです。

でも、その人が『更年期だから、イライラしてるんだ〜』、と思ってあげれるだけで、場が変わることはあるではないですか。
そのような感じで、『ああ、この人は今、私達の感覚と全く違う理由があって、急にいなくなったのかもな』、とか、人間性を疑う前にヒントになる知識を共有出来たらと思うのです。

発達障害の代表的な種類は、アスペルガー症候群とADHDです。
ともに、学校教育でも、知的遅れがない場合は、普通学級の扱いとなります。
遺伝的であることが多いのですが、親御さんが自覚がない場合が殆どです。
40過ぎてから分かった、子供が発覚して分かった、と言う方もとても多いです。この障害は、自分で自覚出来ると、とても楽になる、という体験もよく伺うし、私もそう思います。



まだまだ勉強不足ですので、あくまで私の見解であり、合ってるか間違ってるかと言うお話しではありません。私自身、きっとその傾向は受け継いでますので、もっと知りたいと思っています。
そして、皆さんとも共有する機会があれば光栄です。


そして、もし私の挙動が気になった場合は、遠慮なく聞いて下さい。どうしてそんなことしちゃったの?って!

2011年12月13日火曜日

リトルツリー、今週末です♪

お知らせが遅くなり、大変申し訳ありません。

今週土曜日、下北沢のタウンホールにて、朗読音楽劇『リトルツリー』に出演します!

しいらさん、吉田佐由子さん率いる、リトルツリー・トループのメンバーとして、張り切って参りたいと思います。

このリトルツリーは、本っっっっ当に今の日本で必要な作品です。
東北ではまだまだ出来ませんが、日本の心の代弁者になってくれる一面も持ち合わせています。

葉祥明さん原作の絵本もとってもかわいいし、この音楽劇のナンバーは、おむつはいた赤ちゃんでも踊りだすという、とても楽しい、そして美しいナンバー揃いです。
後半は、私は涙がいつもあふれてしまいます。
なんどやっても、大好きな作品で、私はナレーションをします!歌はプロに任せて!
素晴らしいメンバーです。聞き応えバッチリ!
美しい四季を言葉にのせて、物語を紡ぎたいと思っています。
入場無料、リトルツリーの開演時間は14時半頃です。

お申し込みの上、ぜひご来場ください♪


釜石保育園事務局長さんの想い

先日お伝えした、事務局長さん、八幡先生の、群馬の大学へ提出される予定の原稿をご紹介致します。
非常に現実味のある、貴重なお話しです。
是非ご一読し、どんどんシェアして下さい。
それが、八幡先生が、9ヶ月間お伝えし続けたことの最大のお手伝いになると思うのです。

英訳出来る方がいましたら、英文にもして頂けたらと思います。
もしよかったら、その英文を私達にもシェアして下さい。

みんなで広めましょう!






出来立ての原稿を下さったので、多少の活字ミスはありますが、ご了承ください。
また、頂いた原稿をスキャン致しましたので、画像処理などおぼつかない点もございます。
どうぞご了承ください。データで欲しい方にはメールで送りますので、
info@haruguchiai.comまでご連絡ください。






2011年12月12日月曜日

岩手の保育園を回ってきました!その3

さて、お昼ごはんは八幡先生のご紹介で、レストラン、コスモスへ。

地元の有機野菜でおいしい定食を作っています。
ここは被災はしていないのですが、海外の復興ボランティアのかたが、このレストランに石釜も作って下さり、これからは石釜ピザもメニューとして始まるようです♪
ホテルの食事が重かったので、ここでは軽めに、アサリのスープパスタと、ハヤシライス。
美味しい時間でした。

が、突然地震。ガタっと、一瞬揺れました。
店内は、「久しぶりだったねー。」と、驚きの声。
私も驚きました。。。


さて、その後、鵜住居へ移動し、鵜住居保育園へ。


こちらは、村の集会所を借りている為、子供達のトイレが大変だそうで。
お昼寝から起きた時に伺ったので、子供達がトイレに並んでいました。
大きな便座に上手に腰掛けて用を足しているのを見て、「頑張ってるな〜・・・」としみじみ。
「だれのおかあさん?」と聞かれて、なんだか照れくさい気分になりました。
もはや、心は母です。

さて、ここは小さい会場だったので、小さいスピーカーを一つ持ち込み、挑みました。
直樹さんは、時間のロスを減らす為、始めからサンタになり、熊を冠り、更にサンタの帽子を冠るという、もうなんだかよく分からない生きものになって登場!

今回は、釜石保育園で果たせなかった、楽器を持って行進トランスまで行こう!とリベンジ。

子供達は、とても静かに絵本に夢中になり、元気に唄い、そして幸せなら何でもしてくれました。



そして、いざ、楽器をもって、ジングルベル。
2番にさしかかる所で、
「さあ、みんな、立ち上がって・・・・そのまま歩くよ〜!」というと、
またしても、
「きゃーーーーっっ♪」と、
子供たちは楽しそうに歩き始めました。
みごとなトランスっぷりです。







お陰さまで、鵜住居もとても楽しい時間とtなり、途中お迎えで帰った子供もいましたが、親御さんが来ても、最後まで残ってくれた子供もいました。
最後、みんなと握手して、記念写真♪(悪用帽子の為、顔はぼやけています。)

結局、子供達にパワーをもらってしまったというか、やはり子供はエネルギーの交換が上手です。沢山『交流』をさせてもらいました。

どちらの保育園も、高揚してくると子供達が、抱きついて来てくれて、先生が引き止めるという、なんだか、ビートルズになったような事態が発生し、とても有難い体験でした。

鵜住居保育園の子供達は、地震後の避難場所が、陰になっていて、津波の惨事を直接見ることがなかったそうで、実際の衝撃は、映像でしか見ていないのだそうです。

保育園自体もすっかり流され、あとで観に行っても、屋根が何カ所かに散っていて、川の水と海の海水が入り交じり、渦のように飲み込んだようだと言うことが、屋根の散り具合で分かった程度だったそうです。ほかは何も、おもちゃすらなかったと。

鵜住居保育園の園児は、1名、亡くなられたそうです。

ご冥福を心よりお祈りします。

そして、頑張っている親御さん、先生方、今を元気に生きている子供達に、たくさんいいことがありますように、心よりお祈り致します。

どちらの保育園も、私達を受け入れて下さった先生方に、心より感謝致します。
そして、この行脚に協賛し、被災地の皆さんへ祈りを託して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

次回は3月頃を予定しています。
復興はこれからです。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

2011年12月11日日曜日

岩手の保育園を回ってきました!その2

さて、二日目。

ホテルのごはんを限界迄腹に押し込み(私の限界は直樹さんの半分ですが)、いざ、釜石保育園へ向かいます。

今回の絵本語りは持ち時間が1時間。
その中で3冊の絵本と、歌、音楽、合奏などのお遊戯をすることにしました。

さすがは直樹さん、ミュージシャンです。
お遊戯のプログラムをお任せした所、『子ども達が楽器を持って、トランス状態になって楽しんでもらいたいんだよね・・・』というコンセプトで組み立ててくれました。

子どものトランス、確かに存分に楽しんで欲しい。

そういうわけで、子どもの発狂にも耐えられるように、釜石保育園では、音響機材も導入!
著作権の関係で、1冊の絵本はプロジェクターも導入!仕込みに90分かけます。 



そして、子ども達との楽しい時間が始まりました。。。




勿論、熊さんとねこちゃんの帽子を冠って! (チャリティライブのときのお客さんが特注で作ってくださいました!)

最初は、『木のあかちゃんズ』。
「この絵本ね、こんなにちっちゃいから・・・・この大きさにしてきたんだけど、見える?」
と私。
「わぁああ!大きすぎ!見え過ぎ!」とはしゃぐ子ども。

木のあかちゃんズ、ちょっとクスクス、と笑いながら楽しんでくれました。

そして、『だってだってのおばあさん』。
これは、98歳のおばあさんが99歳の誕生日にろうそくが足りなくて5さいの誕生日をむかえ、何をするのも楽しくなってしまう、おもしろかわいいお話し。

思った以上に大爆笑でした。

そして、最後は、『わたしクリスマスツリー』。
一本のもみの木が、きれいな町でクリスマスツリーになることを夢見るのですが、森の中で美しいツリーになるお話し。実はとっても大人向け。何より私が胸を打たれてしまった作品。
こちらは、OHP式のプロジェクターを使い、舞台の壁で、大画面で見てもらいました。
子ども達は、大きなスクリーンに興奮しつつ、夢中になって見てくれました。
そして、子供達にイントロを唄ってもらいながら、『永久の満月』。
「月、好き♪」かわいいコーラスが響きます。
さて、ここで、直樹さんのギターで、みんなと歌を歌いました。
『幸せなら手をたたこう』。
(私)「しってるかな?」
(子供)「しってるーーーーーーーーーー!!!!」

みんなで立って、直樹さんの指示に合わせていろんな事をしました。
手をたたき、いないいないバーをし、ジャンプし、ハグをし、握手し、泣き、笑い・・・・









もはや子供達はトランスに入ってしまいました。思ったより早い!

ここで、直樹さんはお着替えタイム。
私と子供たちは楽器を手に、演奏の準備。メトロノームに耳をすませながらリズムを取ります。カスタネット、、タンバリン、鈴などを手に、子供達も張り切ります。


そこで、直樹サンタ登場。ギターのうまいサンタに、子供達は、新鮮な驚きです。
そして、皆でクリスマスナンバーを、合奏とともに、熱唱。






こうして、釜石保育園の楽しい1時間はあっという間に終了しました。

終わってから、事務局長の八幡先生と、ゆっくりお話しをさせて頂きました。
先生は、これからほかの取材に出す、先生の原稿をそのまま私達に下さいましたので、別途ご紹介します。

お話しのなかで、特に話されていたことは、国が動かないので、保育園の再建目処が立てられない、ということでした。
釜石保育園は現在、廃校になった幼稚園をそのまま使わせて頂いています。
でも、あと2年でそこを出なくてはなりません。

局長にとっては、どんなに借金してでも、再建を果たして引退したい、という想いが強くあるそうです。
でも、海の近くはもう建てられない、では、建ててよい土地はあるかというと、民間の土地だけ、国でフォローしないので、土地がない、土地がない、土地がないんだ。と。

非常に切実な問題だと思いました。そして、釜石は特例を出して、この1年間は保育園は無料になっているそうです。でも、もし来年から急に有料に戻したら、海沿いで仕事がなくなった親御さんは子供を預けられなくなり、そして、子供がいるから働けなくなる。そういう悪循環が産まれてしまうことを危惧されていました。
このままでは、保育園が建てられず、子供も通えなくなってしまう。

正直、10月に見てきた釜石と、何も変わっていません。がれきは片付いても、鉄筋の建物はまだ廃墟として残ったまま。そこからの進展は、おそらく復興業者の方々でなければ分からないくらいなのではないでしょうか。
ハード面もソフト面も、これからが『復興』なのだと思います。
子供達も、親御さん達も、先生達も、いいことが沢山訪れて欲しいと、心の底から思います。

物資よりも、心の応援が一番嬉しい、皆さんの想いをきいて、胸が熱いです、と局長さんがおっしゃってました。

太朗ちゃんと同じように、局長さんも、
「私は、震災は風化する、と思っています。
だから、一人でも多くの方に伝えていきたいのです。」と、おっしゃって、被災した建物、そして、今の元気な子供達、撮影することを「むしろ伝えて下さい」、と許可してくださいました。

勿論、このブログを見て下さる皆さんに、そんな方はいないと思いますが、特に子供達の写真は、決して悪用しませんよう、ご協力お願いいたします。


つづく。

岩手の保育園を回ってきました!その1

さあ、書きます!
と気合いを入れないと、寒くて寝てしまいそうです。。。


御陰様で、東北被災地行脚 絵本語りは第一弾を無事に終了しました。

12月8・9日の一泊で岩手県釜石市へ赴き、保育園を2カ所、回らせて頂きました。
8日は、被災した2軒の保育園があった場所を回りました。

鵜住居にある、鵜住居保育園は、鵜住居駅の線路のすぐ側。
鵜住居の景色には海辺がありません。でも、もう何もないのです。何も。
うっすら見える電柱が、線路のあった所です。その奥に保育園はあったはずです。
かつて、『鵜住居駅入り口』という交差点だったようです。駅舎らしきものは見当たりませんでした。  
この辺りは、今はがれきもなく、本当に何も残っていません。
がれきは鉄筋コンクリート建てのもの以外は今は取り壊しや運び出しが終わっているそうなので、鉄筋ではなかったものが沢山建っていた、と言うことなのでしょうか。
ここから後ろを振り向いても、ほぼ、平地です。

そして釜石保育園。
こちらは時々テレビでも出てきます。
私も、レ・フレールさんのドキュメンタリーで拝見しました。



わかりますか?

ついたのが日暮れ時だったので、暗くてすいません。これでも朝7時には埼玉を出て・・・。まあいいか。

何はともあれ、ここは、すぐ向こうが海です。港です。
完全に中が流されて、空っぽです。
向こう側が、とてもよく見えます。

実際に見ると、どれだけの波が来たのだろう、と思ってしまいます。

それでも、どちらも場所を移して、何より先生方が頑張っていらっしゃいます。
子ども達と、楽しいときを過ごそう、きっと過ごそう、と、気合いを入れて、ホテルで最後のリハーサルをしました。

つづく。