2014年4月7日月曜日

ノートルダムの出会い~その1~

こんにちは。まだパリにいます。

先日、とても行きたかった場所に行きました。

ノートルダム寺院の近くです。

そこには、樹齢400年のアカシアの樹が2本、あるそうです。

一本は公園に。

もう一本は植物園に。

その二本のアカシアを探しに行ってみました。


なぜかというと、私の大好きな絵本作家、いせひでこさん。

彼女の絵本の舞台が、この公園と植物園になっている作品があるからです。

2011年、私は、いせひでこさんの絵本に出会って、やっと東北へ行く決心をしました。
私に何が出来るだろうか?役者として、出来ることは?
ずっと考えていた末に、いせひでこさんの絵本と出会い、子供たちに絵本を読みに行こう!と決めたのです。
いせさんの絵本は、大人でも十分楽しめるものもあるので、そういうものは、関東地区のチャリティコンサートでもやらせて頂き、そうして集まったお金で東北へ行かせて頂いています。

語るには向かない作品ですが、私が初めて手にしたのが、『ルリユールおじさん』という絵本。これが、パリが舞台だったのです。

 
いせさんの絵本は、青がきれいなのも好きです。
 
他にも、パリが舞台の作品がいくつかあり、とても素敵ですので、ご興味ある方は本屋さんで手に取ってみてください。
 
 
さて、ノートルダムの駅を出ると、公園に行く前に、素敵な本屋さんに出会いました。
 
『SHAKESPER & COMPANY』

役者としては、入らないわけにはいきません。
まったくどんな本屋か知らずに入ってみると、、、、
ものすごく素敵!!!!
階段を上がると、何やら小さなベッドや、小さなブースで中にタイプライターがあったり、た~くさんのメモが貼ってあったり。
どうやらここに来たくて来た人がたくさんいらっしゃる模様。
 
他にも、気持ちよさそうな、居間のような部屋があったり、猫がいたり(置物かと思うほどスヤスヤ寝てました)。
勿論、全ての空間にびっしりと本棚があるのですが、、、、
木漏れ日を浴びている小さなベッドに腰掛けてみました。
人の『喜び』というエネルギーでここは満たされています。
 
古いお店ですが、とても気が通っています。
試しに、心の中で、投げかけてみました。
 
『今、私は何をすべきですか?』
 
すると、本棚から嬉しそうに返事がありました。
 
『ここには素晴らしい作品が沢山ある!それを人に伝えるのが君の仕事!!!』
 
『僕たちの作品を伝えて!』
 
それは本棚からなのか、その作者たちなのか。。。そんな返事がありました。
 
私がしたいこと、していくことそのものを背中を押された気分になり、じわ~~っと、心が嬉しくなりました。
 
 
優しい光を浴びた、天井までの本棚たち。
 
ここは、すごくいいところみたいだな。そう思って、後にしました。
 
 
ホテルに戻ってから調べてみると、由緒あるお店でした!ここは無一文の(いまどき居るのかな?)若い作家が泊まれるようになっていて、お店の手伝いをすれば無料で滞在できる、という本屋兼作家宿でした。
 
詳しくはウィキペディアをどうぞ。→SHAKESPER & COMPANY

どうりで、タイプライターが沢山!しかも、今は2代目のお店だそうで、初代のSHAKESPERE & COMPANY には、ヘミングウェイや、フィッツジェラルドもよく来ていたそうで!!!
私は、フィッツジェラルドの妻、ゼルダの生涯を描いた一人芝居をやらせていただいたことがあるので、こんなところで、ニアミスが起こるとは思わず。
ああ、やはり再演しなきゃな~、と、ふと思ったのでした。

さてさて。アカシヤの樹。公園のアカシヤはすぐに見つけられました!
 
何だかお化けみたいですが、この真ん中にある樹がその模様です。幹はコンクリートでフォローされながら立っています。この公園で、集う人々を見守り続けてるんでしょうね(^^)。
 

『お招きただいて光栄です、ありがとうございます。』と、心の中で挨拶してきました。
 
優しく木の葉を風で揺らせて、応えてくれたような・・・・。
アカシアさん、ありがとうございました~!
 
さて、植物園へ行く前に、今度は直樹さんのリクエストで、セーヌ川を越えて、近代美術館に行ってきました。
 
 
またまたここで小さなご縁!
 
~つづく~